余の辞書に不可能という文字はない
「余の辞書に不可能という文字はない」
※半島戦争 (1808~1814年)の1813年、ナポレオン(1世)の副官であったルマロワ将軍が、兵士数の劣勢から戦いに勝つことはできないと書いた手紙をナポレオンに送り、その返事にナポレオンが書いた言葉とされる。
「Impossible, n'est pas français.」
直訳すると、「不可能はフランス語ではない」
意訳すると、「不可能という言葉はフランス的ではない」で、ナポレオンが日常よく口にした言葉とされる。
また
「不可能と言う文字は愚か者の辞書にのみ存在する」という言葉が元だったという説や
「フランス人は不可能という言葉を語ってはならない」
「不可能ということばはいくじなしの逃げ口上(卑怯者の逃避所)である」
「不可能ということばは弱さのいいわけにすぎない」
といった様々な説があり、実際にナポレオンが口にしたかどうかは定かでなく、後世の創作ともいわれる。
ちなみに、フランス語で
「余の辞書に不可能という文字はない」は
「Il n’y a pas de mot pour impossible dans mon dictionnaire.」
という
※半島戦争
ナポレオン戦争中にイベリア半島でスペイン軍、ポルトガル軍、イギリス軍の連合軍とフランス軍との間に戦われた戦争。
日本ではスペイン独立戦争またはスペイン反乱としても知られ、スペイン戦争、フランス戦争とも呼ばれる。